秋になると美味しい柿は栄養満点で薬用効果もあります

柿の栄養について

秋になると青果店やスーパーの店頭に並ぶのが、オレンジ色に熟れた柿です。
果物の中でもビタミンCが豊富に含まれていますので、秋から冬の時期にかけての風邪予防に是非とも積極的に食べたい果物の一つでしょう。
この果物に含まれているビタミンはプロビタミンCという物質で100g中に1gも含まれています。
プロビタミンは身体の中でビタミンCという物質に変化をし、1つ食べるだけで1日分のビタミンCを取ることができますので、1日1個の割合で食べるとよいでしょう。

夜盲症の方は干し柿で症状を改善させましょう。

柿にはビタミンAが含まれており、癌の抑制作用、口や鼻の粘膜の機能を維持する働き、免疫機能の向上、目の明暗感知機能を向上させる効果があります。
ビタミンAは生よりも干したものの方が2倍含まれていますので、癌を予防したい方、粘膜機能を改善させたい方、免疫機能を高めたい方は干し柿を積極的に摂ってみてはいかがでしょうか。
ビタミンAのレチナールが失われると、目の明暗感知をつかさどる杆体という細胞の機能が弱まり、暗いところで目が見えにくくなるという夜盲症などの症状が出てきますので、夜盲症気味の方はビタミンAが含まれている干し柿を食べると症状を改善させていくことが出来ます。
ただ干してしまうと、ビタミンC成分が失われてしまいますので、生と干したものを組み合わせて食べるのが一番効果的でしょう。
柿を食べるとビタミンAであるレチニルエステルが体内でレチノールに変化し吸収されていきます。
さらに吸収後はレチナール、レチノイン酸に変化していきます。
レチナールは視細胞を構成する材料として使用されますので、目にもよい効果を与え、粘膜や上皮細胞機能を健康にする働きもあります。
レチノイン酸は、胚発生形態形成作用や癌抑制機能がありますので、生だけでなく干したものも両方食べるとよいでしょう。

おねしょにも柿が効果的でした

子供のおねしょがなかなか治らなくて困っている方におすすめなのが、へたの部分を水で煮だしたものを、子供に飲ませるとおねしょを治すことができますので試してみてはいかがでしょうか。
通常は捨ててしまうへたの部分ですが、へたを10個分、1カップの水で煮だして子供に飲ませるとおねしょに効果があります。
このへたの煮汁は、おねしょ以外にもしゃっくりを止めたいときにも効果的です。
しゃっくりが止まらないときにへたの煮汁を飲みましょう。
他にも冬に出来てしまうしもやけに、へたの煮汁を塗るとしもやけを早く治すことができます。